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IELTSリスニング採点基準|スコアを伸ばす4つの評価ポイントを解説

海外生活
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IELTSリスニングは、40問の設問に対する正答数によってスコアが決まる非常にシンプルな試験です。

とはいえ、スコアアップには「ただ聞くだけ」では不十分。頻出パターンや設問タイプに対応した戦略的な練習が求められます。

この記事では、IELTSリスニングの採点方法をわかりやすく解説し、スコアを上げるために押さえておきたい4つのポイントと効果的な学習法をご紹介します。

IELTSリスニング|基本情報と採点方法

IELTSのリスニングセクションは、「Academic」「General」共通の内容で行われます。

どちらのモジュールを受ける場合でも同じ問題が出題されます。

試験構成

  • 全40問
    (4セクション × 各10問)
  • 音声は1回のみ再生
    (聞き逃しは厳禁!)

セクションごとの概要

  1. 日常会話
    (例:電話での予約)
  2. 日常的な説明
    (例:施設の案内)
  3. 教育・訓練に関する会話
    (例:学生同士のディスカッション)
  4. アカデミックな独り語り
    (例:講義形式のスピーチ)

試験時間と形式

受験形式所要時間補足
紙ベース
(筆記)
約30分 + 解答記入10分回答はメモ用紙から解答用紙へ転記
コンピューター版約30分終了後に2分見直し時間あり

※英語音声で、再生は1回のみ。

正答数とスコア換算表(目安)

IELTSリスニングでは、全40問のうち何問正解したかによってスコア(Bandスコア)が決まります。

ライティングやスピーキングのように複雑な採点基準はなく、純粋に正答数ベースで機械的にスコアが算出されるのが特徴です。

以下は、正答数とBandスコアの目安をまとめた換算表です。

正答数Bandスコア
39–409.0
37–388.5
35–368.0
32–347.5
30–317.0
26–296.5
23–256.0
18–225.5
16–175.0
13–154.5
10–124.0
8–93.5
6–73.0
4–52.5
32.0

※実際の換算基準は試験回によって若干異なることがあります。

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スコアアップのカギ|4つの評価ポイント

リスニングは機械的に採点されますが、出題パターンに沿ったトレーニングをしていないと高得点は取れません。

効率的にリスニング力を伸ばすための4つの評価ポイントを解説します。

音声の構成と展開パターンを理解する

IELTSリスニングは、セクション1〜4まで徐々に難易度が上がる構成になっています。

セクション内容話者の人数難易度の特徴
Section 1日常会話
(予約・問合わせなど)
2人ゆっくり・明瞭な英語
Section 2モノローグ
(施設紹介・観光案内など)
1人少しスピードアップ
Section 3ディスカッション
(学生と教授など)
2〜4人アカデミック内容・話者切り替えあり
Section 4講義形式のスピーチ1人最も難しく、専門用語も出やすい

※実際の問題は試験によって若干異なることがあります。

特にSection 3と4は、聞き逃しやすく差がつきやすいポイントです。初見で対応するのは難しいので、公式問題集などで繰り返し練習を行いましょう。

設問の「先読み」とキーワード戦略

IELTSリスニングでは、音声が一度しか流れません

設問を先に読んでおき、狙われそうなキーワードを意識しておくことが極めて重要です。

WHクエスチョンの読み取り例

設問の冒頭が「When」「Why」「What」などの疑問詞で始まる場合、それぞれ聞くべき情報の種類が異なります

疑問詞聞き取るべき情報
When日付・時間When will the event start?
→ at 3 p.m. や on Saturday など
Why理由・目的Why is the man calling the hotel?
→ to change his reservationなど
What物・要点・推測What is suggested about the lecturer?
→ He is not well-preparedなど
Where場所Where will the meeting be held?
→ in the main hall など
How much / many数値・金額・量How many participants are expected?
→ around 200 people など

先読みのコツ
設問と選択肢に目を通し、質問の種類ごとに「日付・理由・要点・意見」などのヒントを予測。どんな情報が答えになりそうかを予測するクセをつけましょう。

数値・場所・名前などの固有情報

音声中に一度しか出てこない「具体的な数字・地名・人名」などは、瞬時の聞き取りと正確な書き取りが勝負です。

情報の種類注意点
数字14(fourteen) or 40(forty)音が似ているため要注意。文脈で判断
住所22B Baker Street大文字・数字の組み合わせに注意
名前Mr. Thomason / Emma / Jacksonスペル指定があることも

書き取りのコツ
フォーム記入タイプの問題では、「大文字スタート」や「sの有無」も得点に影響します。

同義語・言い換えに注意

IELTSでは、設問とまったく同じ単語が音声に出てくるとは限りません。

パラフレーズ(言い換え)に強くなることが高得点のカギです。

設問に出てくる単語音声での言い換え例
buypurchase, get, pay for
difficultchallenging, hard, tough
advantagebenefit, upside, positive aspect
problemissue, concern, drawback
transportationpublic transit, bus/train service

パラフレーズ対策のコツ
公式問題集や過去問を解いたあと、選択肢や空欄に使われた語句の言い換えパターンをノート化すると出題傾向が見えてきます。

スペル・単数/複数・表記ルールの徹底確認

IELTSは自動採点のため、スペルミス・文法ミスは容赦なく減点されます。音声をしっかり聞けていても、正しく書けなければ点はもらえません。

よくあるミス例と対策

複数形ミス

  • book → books の「s」忘れ
  • child → children など不規則変化の知識も重要

三人称単数の s の付け忘れ

  • × He play soccer.
    → ○ He plays soccer.
  • × She have a cat.
    → ○ She has a cat.

主語が「he / she / it / 名前」などの三人称単数のとき、現在形の動詞には必ず「s」や「es」を付けましょう。 これを忘れると、Grammatical Range and Accuracy(文法の正確さ)で減点されます。

スペルの誤り

  • × acommodation
    → ○ accommodation
  • × enviroment
    → ○ environment

数字の聞き間違い

  • 14 と 40、15 と 50 など特にTOEICやIELTSのリスニングでありがち

固有名詞の大文字忘れ

  • × london → ○ London
  • × mr. smith → ○ Mr. Smith

空欄補充では特に注意!

「ONE WORD ONLY」「NO MORE THAN TWO WORDS」など、語数制限付きの設問指示があります。

正しく聞き取れていても、

  • 指定より多い語数を書いた
  • 文法的に間違った形で書いた

→ このような場合は不正解になります。

例:

音声で「two beautiful flowers」と言っていたとして、
設問指示が「ONE WORD ONLY」の場合:

  • × beautiful flowers
    × two flowers
    (2語)
  • ○ flowers
    (文法的に合っていればOK)

常に設問の指示と文法的な正しさの両方を確認するクセをつけておきましょう。

問題形式別の解法スキルを磨く

IELTSリスニングでは、多彩な出題形式が用意されています。

それぞれに合わせた「解き方のコツ」を押さえておくと、初見の問題にも柔軟に対応できます。

主な問題形式と特徴

タイプ内容対策ポイント
Multiple Choice
(選択問題)
正しい選択肢を1つ or 複数選ぶ選択肢の同義表現・順序に注意
Sentence Completion
(文の空欄補充)
文の中の空欄を埋める文法・語数制限・単語の形に注意
Form/Note/Table Completion
(フォーム・表の記入)
情報を整理して記入単語の正確な聞き取りが重要
Map/Diagram Labelling
(地図・図のラベリング)
音声と図を対応させる方向・場所の前置詞表現に注意
Matching
(一致問題)
人物・項目・意見をマッチさせる話者ごとの特徴・意見の変化を聞き取る

効果的な学習法とおすすめ教材

効果的な学習法

リスニング力は、量 × 質 × 習慣で伸びていきます。

以下の方法を参考に、効率よくスコアアップを目指しましょう。

精聴 × 多聴で基礎力UP

両方を組み合わせることで、音声の処理スピードと理解力が向上します。

  • 精聴
    1文ずつ止めて正確に聞き取る練習
    (知らない単語や文法構造を確認)
    例:
    ポーズを使いながらシャドーイングやリピーティングを繰り返す
  • 多聴
    音声を止めずに流し聞きし、全体の意味をつかむ練習
    例:
    通勤・通学時間などに英語の音に触れる習慣をつける

スクリプト活用&ディクテーション

  • 聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認
  • ディクテーション(一語一句書き取り)で集中力&正確性を鍛える
  • 音声 → 書き取り → スクリプト確認 → 再確認 の流れが効果的

※「Cambridge IELTS」シリーズは全セクションにスクリプト付きで◎

模試演習 × 弱点分析

  • 定期的に模試(本番形式)で実力をチェック
  • 間違えた設問のタイプ・原因(先読み不足、キーワードの聞き逃しなど)を振り返る
  • スプレッドシートなどに記録し、弱点を見える化すると対策が立てやすくなります

リスニング強化におすすめの教材

書籍・問題集

  • IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集(模試+詳しい解説で実践力養成)
    日本語解説付きで初心者にも優しい公式問題集。4技能すべての模擬試験と対策問題を収録。
  • Cambridge IELTS Official Series(本番形式+スクリプト付き)
    本番に近い問題と構成が特徴の信頼性の高い教材。すべて英語で書かれているため、中級〜上級者におすすめです。

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まとめ|採点基準を理解して効率よくスコアアップ!

IELTSリスニングでは、採点は正答数のみというシンプルな構造ですが、ハイスコアを狙うには「設問形式への慣れ」「先読み」「スペル・文法の正確性」など複合的なスキルが必要です。

試験形式に慣れることで、音声の聞き逃しが減り、スコアも安定していきます。まずは模試と音源付き教材で演習を始め、苦手タイプを可視化しながら対策を進めましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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