
IELTSのライティングTask 1では、グラフや表、地図、工程図などの図表をもとに「客観的なレポート」を書く力が求められます。
とはいえ、英語でレポートを書くのに慣れていないと、
「どこから手をつければいいの?」
「どの情報を入れればいいの?」
と悩みますよね。
この記事では、Task1の基本構成テンプレートと書き方&対策法(グラフや図表)をわかりやすくまとめました。IELTS Writingにはアカデミックとジェネラルの2種類がありますが、アカデミック版に特化して解説します。
IELTS Writing Task 1|共通テンプレート(全タイプ共通)
IELTS Task 1では、すべての問題タイプ(グラフ・地図・工程図など)に共通する「4段落構成」が基本です。
これをベースに型を覚えることで、どんな問題が来ても焦らず対応できます。
- Introduction(導入)
→ 問題文の内容を言い換える
(パラフレーズ) - Overview(全体概要)
→ グラフの傾向や特徴をざっくり要約 - Key Features ①
→ 重要なデータや違いを数字と一緒に説明 - Key Features ②
→ 他の特徴的な点を比較・対照しながら説明
Introduction(導入)
グラフや図表の書き方やテンプレートについて紹介していきます。

目的:問題文の言い換え(パラフレーズ)をして、何を説明するグラフ/図表なのかを明確にする。
テンプレート:
- The [graph/chart/table/map/diagram] illustrates [概要(内容+対象)].
- It provides information about [対象+時期+場所など].
使える言い換え表現:
設問文の語句 | 言い換え候補 |
---|---|
shows | illustrates / depicts / presents |
information about | data on / figures for / details of |
number of | amount of / total / volume of |
changes | developments / shifts / transformations |
例文:
- The bar chart illustrates the number of smartphone users in five countries in 2022.
この棒グラフは、2022年における5か国のスマートフォン利用者数を示しています。 - The pie chart shows the proportion of energy sources used in Japan in 2024.
この円グラフは、2024年に日本で使用されたエネルギー源の割合を示しています。 - The table provides information about the population growth rates of ten countries in 2023.
この表は、2023年における10か国の人口増加率に関する情報を示しています。
Overview(全体の概要)
目的:グラフ全体の傾向・特徴・変化を1~2文で簡潔に要約する。この段落で主張や数値は不要。
テンプレート:
- Overall, [主な傾向・変化].
- It is clear that
[一番目立つ特徴や比較].
使える表現:
英文 | 日本語訳 |
---|---|
There was a significant increase in… | ~に大きな増加が見られた |
The majority of X was concentrated in… | ~の大部分は…に集中していた |
A remained stable while B declined. | Aは安定していたが、Bは減少した |
The most noticeable change was… | 最も顕著な変化は…であった |
例文:
- Overall, all three companies experienced growth in sales, with Company A showing the most significant rise.
全体として、3社すべてが売上の成長を経験し、その中でもA社の伸びが最も顕著でした。 - It is clear that the majority of energy consumption came from non-renewable sources throughout the period.
期間を通して、エネルギー消費の大部分が非再生可能エネルギーによるものであったことは明らかです。
Key Features(特徴の詳細)
目的:データを使って、目立つ特徴や傾向、比較などを具体的に説明する。
本体の中心部分で2段落構成がおすすめです。
- 1段落目
目立つ項目や上位2〜3項目を取り上げ、その数値や割合、傾向を比較する
(例:「2000年時点で最も高いのはAで40%、次いでBが35%」など) - 2段落目
変化が大きい項目や特徴的な動きを見せた項目を説明する
(例:「Aは10年間で倍増したが、Cは半分に減少した」など)
テンプレート1:数値・傾向の比較に強い構文
- In [year/period], [A] accounted for [数値], whereas [B] was at [数値].
- [A] experienced a steady increase from [X] to [Y] between [年] and [年].
- By [year], [A] had risen to [新しい数値], while [B] saw a slight decline.
- [A] started at [数値], and this figure doubled by the end of the period.
テンプレート2:比較や変化の言い換え構文
- While [A] increased gradually, [B] fluctuated throughout the period.
- The most dramatic change was observed in [項目], which rose sharply from [X] to [Y].
- In contrast to [A], [B] showed a downward trend.
- Both [A] and [B] increased, but the growth of [A] was more significant.
使える語彙・表現:
表現カテゴリ | 単語・フレーズ |
---|---|
増加 | rise, grow, increase, climb, surge |
減少 | drop, decline, decrease, fall, plummet |
安定 | remain steady, stay constant, stabilize |
変動 | fluctuate, vary, shift |
強調 | significantly, sharply, slightly, steadily, dramatically |
例文(グラフの説明):
Body Paragraph 1:
In 2000, Company A had the highest revenue, accounting for $50 million, while Company B was slightly behind at $45 million. Company C lagged far behind, earning only $20 million.
2000年において、A社が最も高い売上を記録し、その額は5,000万ドルでした。一方、B社はわずかに劣る4,500万ドルで続き、C社は大きく遅れを取り、わずか2,000万ドルの売上にとどまりました。
Body Paragraph 2:
Over the next decade, Company A’s revenue increased steadily, reaching $80 million by 2010. In contrast, Company B’s growth was modest, and Company C experienced minimal change.
その後の10年間で、A社の売上は着実に増加し、2010年には8,000万ドルに達しました。対照的に、B社の成長は緩やかで、C社はほとんど変化が見られませんでした。
ライティングタスク1を書くときのコツ!
- 主観を入れない
(客観的に描写するだけ) - 数値を書くときは正確に
(桁ミスなど注意) - 数値は必ず比較や傾向と一緒に書く
(ただの羅列はNG) - 重要ではない細かい数値や例外は、省略することも戦略
- 「増加・減少・安定」などの動きを正確な表現で記述する
まとめ|型を覚えるのが近道!
Task 1はテンプレートで覚えれば、苦手意識がグッと減ります。
まずは、図表のパターンごとに「導入 → 概要 → 特徴」の型を身につけることが大切です。
- Introduction(導入)
→ 問題文の内容を言い換える
(パラフレーズ) - Overview(全体概要)
→ グラフの傾向や特徴をざっくり要約 - Key Features ①
→ 重要なデータや違いを数字と一緒に説明 - Key Features ②
→ 他の特徴的な点を比較・対照しながら説明
あとは語彙のバリエーションと、表現力をどう伸ばすかがスコアアップの鍵になります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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