
日本の英語学習といえばアメリカ英語が主流ですが、IELTSや留学生活ではイギリス英語を耳にする機会が非常に多いことをご存じでしょうか?
特にIELTSのリスニング試験は、イギリス・オーストラリアなど複数のアクセントが登場するため、あらかじめ慣れておくことが大きな得点アップにつながります。
そこで今回はイギリス英語を楽しく学べるおすすめドラマを5作品ご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
(2025年7月時点)
海外ドラマを使った学習ステップ
イギリス英語学習向けに作品を選ぶときは、以下をチェックしてみてください。
- 日常会話が多い作品を選ぶ
(専門用語まみれは避ける) - 発音が比較的クリアな作品(訛りが強すぎない)で段階的に慣れる。
- 興味の持てるジャンルにすることで継続率アップ
(視聴継続=学習継続) - 字幕切替(英語/日本語)ができるサービスで視聴すると学習効率◎
学習ステップ
- 日本語字幕でまず内容を把握
ストーリーと登場人物関係を押さえると、その後英語で聴いたときの理解度が跳ね上がります。文脈支援はリスニング習得を助けると報告されています。 - 英語字幕に切り替えて再視聴
音と文字を結びつける段階。聞き取れない語を字幕で確認しながら進めることでアクセント差にも慣れやすくなります。 - 使えそうなフレーズをメモ
映像内の自然な表現を「使用シーンつき」で記録すると定着しやすいという学習実践例があります。 - シャドーイングで耳と口を同時に鍛える
セリフを聞いた直後に声で再現し、発音・リズム・イントネーションを身体化。多様アクセント対策にも効果的と指導ガイドで推奨されています。 - 同じエピソードを繰り返し視聴
反復で聞き取れる語が増え、発音パターンが蓄積。映像学習が継続しやすくモチベ維持に役立つとの報告も。
おすすめドラマ5選(イギリス英語編)
イギリス英語・学習しやすさ・字幕対応しやすさなどを基準に、筆者(オーストラリア海外留学経験者)が選んだ5作品です。
配信ラインナップは地域・時期で変わることがあるので、視聴前にサービス側で最新状況を確認してください。
The Crown(ザ・クラウン)
英国王室を描くヒットドラマです。
フォーマルで明瞭な発音が多く、イギリス標準発音に耳を慣らしたい学習者に最適です。政治・歴史用語が登場しますが、発話スピードは比較的落ち着いているため字幕学習に向きます。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | The Crown |
制作年数 | 2016年~2023年 |
作品詳細 | 全6シーズン(60話) 1話あたり約60分 |
見放題サービス | Netflix |
英語力アップのポイント
- 英国王室の物語で、典型的な「クイーンズ・イングリッシュ」(イギリス標準英語)が学べる。
- フォーマルな言い回しや上品な英語表現が多く、IELTSスピーキング対策にも◎。
- 歴史背景も同時に学べるので文化理解が深まる。
▶ レンタルまたは購入の場合:
SHERLOCK(シャーロック)
アーサー・コナン・ドイル作品を現代ロンドンに置き換えた人気ミステリー。
テンポの速い推理パートと、日常的な掛け合いが混在し、リスニング難度に山と谷があるのが特徴。学習では「まず字幕ありで推理部分の語彙を確認→シャドーイングで発音パターン習得」という使い方が効果的です。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | SHERLOCK |
制作年数 | 2010年~2017年 |
作品詳細 | 全4シーズン (特別編・ミニエピソード含め14話) 1話あたり90分 |
見放題サービス | hulu |
英語力アップのポイント
- イギリス英語のクリアな発音と自然な会話が学べる。
- 推理・捜査系語彙(evidence, deduction 等)
- 独特な表現や言い回しが多く、語彙力アップにもつながる。
- ロンドンの文化や雰囲気を英語と一緒に楽しめる。
▶ レンタルまたは購入の場合:
Downton Abbey(ダウントン・アビー)
20世紀初頭、英国貴族一家と使用人たちの生活を描く時代ドラマ。
階級で語彙・発音の差が顕著に出るので、フォーマル英語と口語の両方に触れたい学習者に好相性。歴史ドラマゆえ一部語彙は難しめですが、ゆったりした会話シーンが多く聞き取り練習に向きます。
英語力アップのポイント
- 上流階級の丁寧表現 vs 使用人パートの実用会話
- 礼儀・依頼・報告など社会的距離に応じた英語
- 歴史・文化語彙(titles, estate, luncheon 等)
▶ レンタルまたは購入の場合:
Fleabag(フリーバッグ)
ロンドンに暮らす女性の赤裸々でブラックユーモアな日常を描いたコメディドラマ。
壁打ち(第四の壁を破る語り)スタイルで主人公が直接話しかけてくるため、リスニング集中に最適。現代口語・皮肉・早口も混ざりますが、字幕活用でリアルな現代英国会話を学びたい人におすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | Fleabag |
制作年数 | 2010年~2017年 |
作品詳細 | 全2シーズン(12話) 1話あたり約25分 |
見放題サービス | 【Amazon Prime Video】 |
英語力アップのポイント
- 現代ロンドンの口語/スラング
(必要に応じて取捨選択) - 感情表現・ツッコミ・自虐ネタの英語化
- モノローグと会話で語調が変わる
→ リスニング耳の訓練に最適
▶ レンタルまたは購入の場合:
Doctor Who(ドクター・フー)
イギリスBBCが制作する、宇宙と時空を旅するタイムロード「ドクター」の冒険を描いた長寿SFドラマです。
1963年に放送が始まり、現代版は2005年にリブートされて以降も世界的な人気を誇ります。未来都市から中世ヨーロッパまで多彩な舞台設定が登場するため、幅広い英語表現に触れられるのが魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | Doctor Who |
制作年数 | 2005年~現在 (クラシック版は1963年~1989年) |
作品詳細 | 1~15シーズン 1話あたり約45分 |
見放題サービス | hulu ディズニープラス【Disney+】 |
英語力アップのポイント
- 標準的なブリティッシュアクセントをベースに、さまざまな国や時代背景の英語が登場する。
- セリフが比較的明瞭で、感情表現が豊かなのでシャドーイング向き。
- SF用語や独特な言い回しが出てくるが、字幕を使えば語彙力強化にも最適。
▶ レンタルまたは購入の場合:
まとめ
IELTSや留学準備で「イギリス英語が聞き取れない…」と悩む人ほど、ドラマ視聴を取り入れると効果が出やすい学習法です。
- The Crown
(ザ・クラウン) - SHERLOCK
(シャーロック) - Downton Abbey
(ダウントン・アビー) - Fleabag
(フリーバッグ) - Doctor Who
(ドクター・フー)
気になる作品があれば、「日本語字幕 → 英語字幕 → シャドーイング → 繰り返し」の流れで試してみてください。続けるほど成果を感じられるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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