
「IELTSはコンピュータ版とペーパー版、どっちで受ければいいの?」
初めて受験する人にとって、この疑問は避けて通れません。
結論から言うと、試験内容や評価基準はどちらも同じです。
ただし、試験形式の違いによって「自分に合う・合わない」がはっきり分かれます。
この記事では、両方の試験を比較しながら、それぞれの特徴・メリット・デメリットを整理しました。
これを読めば、自分に合った受験形式をスッキリ選べるはずです。
IELTSコンピュータ版とペーパー版の基本的な違い
IELTSには「ペーパー版」と「コンピュータ版」の2種類があり、それぞれ試験環境や解きやすさが大きく異なります。
まずは両者を一覧で比べてみましょう!
項目 | コンピュータ版 | ペーパー版 |
---|---|---|
会場数 | 都市部中心 (東京・大阪など) | 全国で幅広く実施 |
実施回数 | ほぼ毎日 (予約しやすい) | 月数回 (席が埋まりやすい) |
試験内容 | 同じ リスニング リーディング ライティング スピーキング | 同じ リスニング リーディング ライティング スピーキング |
結果発表 | 約1〜5日後 | 約13日後 |
ライティング | タイピング入力 | 手書き |
リスニング | ヘッドホン | 会場スピーカー |
大きな違いは「受験環境」と「結果の速さ」です。
コンピュータ版の特徴

コンピュータ版の特徴をメリット・デメリットに分けて整理しました。
自分の受験スタイルに合っているか、ぜひチェックしてみてください。
メリット
- 結果が早い(約1〜5日で判明)
→ 海外留学や出願の締め切りが迫っている人にとっては大きな利点。ペーパー版の約13日待つのと比べて圧倒的にスピーディーです。 - 試験日程が豊富で、直前でも予約しやすい
→ コンピュータ版はほぼ毎日実施されているため、予定に合わせて柔軟に受験可能。急に受けたくなったときでも空きが見つかりやすいです。 - Listeningはヘッドホンで受験できる
→ ペーパー版のように会場スピーカーではなく、個別のヘッドホンを使用。周囲の雑音が気になりにくく音質もクリアなので聞き取りやすい環境です。 - Readingでは画面上でハイライトやコピー機能が使える
→ 重要な単語やフレーズを色付けして強調できるため、問題を解くときに素早く見返せます。ペーパー版より効率的に情報整理ができる点は大きな強みです。 - Writingの入力・修正がスムーズで時間短縮
タイピングに慣れていれば、手書きより素早く入力・修正可能。文字数カウントも自動なので手間いらずです。 - 残り時間を画面で確認できる
画面上に残り時間が表示されるため、時間配分を意識しながら効率よく進められます。
デメリット
- 会場は都市部に集中している
→ 東京・大阪・名古屋など大都市に限られており、地方在住者は移動の手間や交通費がかかります。アクセスの悪さがネックになる場合も。 - 長文をタイピング入力する必要がある
→ Writingでは200〜250語をタイピング。普段からPCに慣れていない人や、入力スピードが遅い人は時間切れになるリスクがあります。 - 紙に直接メモを書き込めない
→ ReadingやListeningで「問題用紙に線を引きながら解く派」の人には不向き。画面上のメモ機能はあるものの、紙に比べると自由度は下がります。
ペーパー版の特徴

IELTSペーパー試験は、従来型の紙と鉛筆で解く試験形式です。
手書きに慣れている人や、紙に書き込みながら考えるスタイルが好きな人に向いています。
メリット
- 地方でも受験可能
→ 全国各地で試験会場があり、都市部まで移動する必要が少ない。 - 手書きでWritingできる
→ タイピングが苦手な人でも安心。書くことで思考を整理しやすいです。 - Readingで自由に書き込み可能
→ 文章に直接下線やメモを書き込めるので、スキミング・スキャニングがしやすいです。 - 紙に慣れている人に有利
→ 普段の勉強が紙教材中心の人は違和感なく解けます。
デメリット
- 結果が出るまで時間がかかる
→ 採点や集計の関係で、スコアが届くまで約13日以上かかります。 - 実施回数が少ない
→ 人気の都市や会場はすぐに定員に達し、希望日に受験できない可能性があります。 - Listeningの聞き取りに差が出やすい
→ 音声はスピーカーから流れるため、座席位置によって聞き取りやすさが左右される場合があります。
タイプ別おすすめの選び方
「結局、自分はどっちを選べばいいの?」
ここからはタイプ別におすすめを整理しました。
受験タイプ | おすすめ試験 | 理由・ポイント |
---|---|---|
早く結果を知りたい人 | コンピュータ | スコアは1〜5日で判明。出願や締め切りが迫っている場合に便利。 |
タイピングが得意な人 | コンピュータ | Writingはキーボード入力。速く文章をまとめられる人向き。 |
手書きで考えを整理したい人 | ペーパー | メモや下線を引きながら解答可能。手書きで考える方が整理しやすい人向き。 |
地方在住で移動負担を減らしたい人 | ペーパー | 全国の主要都市で開催されることが多く、アクセスしやすい。 |
複数回受験してスコア更新したい人 | コンピュータ | ほぼ毎日試験実施で日程調整しやすく、繰り返し挑戦可能。 |
学習スタイルに合わせた対策方法

IELTSは受験方法によって、勉強のポイントや準備の仕方が少し変わります。自分に合った形式を選ぶことで効率的にスコアアップを目指せます。
コンピュータ版を受ける人向け
- タイピング練習は必須
Writingはキーボード入力なので、素早く文章を打てるかどうかがスコアに直結します。普段からタイピング練習をしておくと、本番で焦らず書けます。 - スクリーン上での長文読解に慣れる
Readingは画面上で解答するため、紙に書き込みできません。ハイライト機能やコピー機能を使いこなし、効率よく情報を整理できる練習が重要です。 - Listeningもヘッドホンでの練習がおすすめ
コンピュータ版はヘッドホンを使うため、音量や定位の調整に慣れておくと安心です。
ペーパー版を受ける人向け
- 手書きで制限時間内にエッセイを書く練習
Writingはペンで書くため、時間配分と文章構成の練習が必須。普段から手書きでエッセイを書く習慣をつけておくと、本番で落ち着いて書けます。 - 問題用紙へのメモや書き込みを活用
Readingは直接文章に書き込みや下線を引けるので、情報整理の工夫を事前に練習しておくと効率的です。 - Listeningはスピーカーの音に慣れておく
会場の音響や座席位置で聞こえ方が変わることもあるため、スピーカー再生で練習しておくと対応しやすくなります。
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まとめ
- 内容や難易度は同じだが、形式によって得意・不得意が出る
- 早く結果が欲しい・都市部で受験
→ コンピュータ版 - 手書き派・地方在住
→ ペーパー版 - 受験形式は、自分のライフスタイルと学習習慣で選ぶのがベスト
まずは公式サイトで日程を確認して、早めに予約しておくと安心です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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